人はここまで変わる

考学館各務原校では小4~高3までが1つの校舎に集い、同じ講師がライヴの授業で同じ生徒を指導し続ける。

 

先日、ある生徒が、「先生、お母さんと相談して決めたんですけど、ゲームとかあると家でやっちゃうので、テスト前だけ塾で預かってもらっていいですか」と切り出してきた。(以下Mとします)

 

Mの通塾歴はけっこう長いが入塾以来、何の変化も見られなかった。当塾の方針として「無理強い」だけは絶対にしたくなかったので、どこに原因があるのかを徹底的に観察した。

 

そして、「コミュニケーション能力」を向上させなければ、学習態度も生活態度も改善されない、という結論に達した。

 

さすがにこのままではマズいと判断し、小島先生と相談して以下の取り決めをした。

 

①毎日塾に来る

②その日にあったことを講師に話す(主語・目的語・述語をはっきりさせる)

③その日の勉強は全て塾で終わらせる

④ちょっとでも疑問があったら、講師に質問する(大人とのコミュ力を高めるため)

 

コミュニケーションを取る中で、歴史に対する知的好奇心が旺盛であることを突き止めた。だから、個人的にリスぺクトするゲバラの話をしてみた。翌日には、おそらくネットで一生懸命調べたのであろう、「自分から」革命の話やエピソードなどを嬉しそうに話してくれた。ここがターニングポイントになったと思う。

 

それ以降、自分から「明日は○○時に自習に来ます」「部活は○○部に入ろうと思います」「今日は学校でこんなことがありました」と何も働きかけをしなくても、勝手に話してくれるようになった。そして、冒頭のセリフに至る…今では、塾の宿題などは、放っておいても「期日前」に「自分から」見せてくれる

 

生徒対応にマニュアルなど存在しないので、全員がこれで成功するわけではない。ただ、「甘やかし」と「優しさ=厳しさ」をはき違えると、素直さは無くなるように思う。Mの唯一の救いは「素直さのかけら」が残っていたことだ。素直な生徒は、「こいつ、何とかしてやらなきゃな」との想いをこちらに抱かせてくれる。何度もこの日報で書いてきたが、それも大切な才能だ。

 

以前、ある保護者の方から、「人対人の関わりがあるここの塾は本当に魅力的だと思います」とのお言葉をいただいたことがある。

 

少しずつ、じわりじわりと当塾の理念が浸透してきている。

 

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