「自由」を教わった大学時代の部活

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今、これを書いている11月11日は、私の大学時代に所属していたトライアスロン部(水泳、自転車、マラソンを3種目続けてやる競技)の創部記念日になります。「同じ数字が並んでいた方が覚えやすい」という理由で、創部した先輩方が決められたそうです。

 

大学入学後、どのサークルに入ろうか迷っていたところ、先輩から「うちの部活は自由だから」と言われ、入部を決めました。少しずつ練習にも慣れ、初めてのレースの時のことです。スイムはウェットスーツを着用して泳ぐのですが、レース前に先輩方が首回りや肩口、脇の下に何かを塗っているのに気付きました。(長距離を泳ぐため、「擦れる」のを防ぐために、ワセリンを塗ります)

 

軽い口調で「僕にもワセリン下さいよ」と言ったところ、先輩から、「何でお前にあげなきゃいけないの?何で持ってないの?入部の時に言ったよな、うちの部活は自由だからって」と思いもよらない答えが返ってきました。

 

能動的に取り組むのも自由、そうでないのも自由、という意味の「自由」だということに気付かされたのが、この時です。愚かにも、私は「やりたい放題好き勝手にしていい」という意味で解釈していました。

 

大学入学時は、高校を経ずに入学したことも相まって、私は人とうまくコミュニケーションが取れませんでした。部でも同様で、「先輩に自ら教えを乞う」ということもありませんでした。ただ、それを境に自分なりに変われたのではないかと思います。自転車の整備、タイヤの貼り換え方、自主練のメニューの決め方、こちらから能動的に向かっていけば、先輩方や仲間も優しく教えてくれました。

 

それから2年後、主将となり、後輩にも恵まれ、コミュニケーション能力も向上。とある大会で個人で8位に入賞することができました。下はその際のゴールの写真です。あれから20年以上経ちますが、今でも交流のある先輩、後輩、同期は目に見えない財産です。結婚式には30名以上が列席してくれました。

 

 

「結局、何しに大学へ行ったのかもよく分からんけど、知らない間にこんなに多くのいい友達ができてたんだね。それだけでも、あんたを大学にやって本当に良かったわ」と涙ながらに母が言っていたのを鮮明に覚えています。