長期指導だからこそ見えた生徒の成長

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この度、当塾から指定校推薦で大学受験に臨んだ3名の生徒全員が、立命館大学への合格を果たしました。対面授業で学んだ2名、オンラインで学んだ1名、それぞれが十分な内申点を獲得しての合格です。

 

 

入塾当初の姿

振り返れば、彼らの入塾当初の様子は今とは大きく異なるものでした。

 

 

会話もままならず、ジェスチャーでコミュニケーションを取っていた生徒。TPOをわきまえず、深夜や早朝など変な時間に大量の質問をLINEで送ってきた生徒。そんな彼らに、一から勉強のやり方を指導してきました。

 

 

最初は指示通りのやり方を身につけることから始まり、高校入試を経験し、合格後も塾を継続してくれました。そして本当の意味で数字となって結果が出始めたのは、受験大学を決める時期になってからでした。

 

 

中高一貫指導の真価

これこそが、中高一貫で指導する塾の良いところだと考えています。高校入試をゴールと捉えていないため、その後の進路も踏まえた適切な指導が可能になるのです。

 

 

当塾では、生徒1人あたりの平均通塾年数は約5年です。この長い期間をともに過ごす中で、生徒たちには自立心が芽生えていきます。志望大学のことや一人暮らしの家賃など、こちらが何も言わなくても自分で調べるようになり、必要な成績を自ら獲得できるようになっていくのです。

 

 

大切にしていること

合格の知らせを受けた時、いつも生徒たちに伝える言葉があります。

 

「受かったのは塾のおかげではない」。これが言えることが喜びです。

 

当塾では、勉強の具体的な指導法以外で「〇〇した方がいい」「△△高校(大学)がおススメ」とは絶対に言いません。なぜなら、私自身がその高校や大学に通ったこともないのに、生徒の人生を左右する進路選択に口を挟み、責任を取れるほど偉くはないと考えているからです。

 

生徒が自分なりに考え、親御さんに納得していただき、ご家族が一枚岩となって受験に臨む。それが最も望ましい姿だと信じています。

 

 

おわりに

今回合格した3名の生徒たちは、長い時間をかけて、自分で考え、自分で動ける力を身につけました。その結果としての合格です。

 

 

これからも、生徒一人ひとりが自分の力で未来を切り開いていけるよう、当塾は伴走者として支え続けていきたいと思います。

「レシピ通り作れ」、成績が伸びない本質的理由

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「レシピ通り作れ」が教える、成績が伸びない本質的理由

先日、料理のプロが書いた興味深い文章を目にしました。

 

料理が上手くいかない人への、痛烈ながら的確なアドバイスです。

 

 

勉強も、まったく同じ

塾で成績が伸びない生徒を見ていると、必ずこのパターンに当てはまります。

 

逆らう人がいます。「この勉強法は自分に合わない」と、始めて1週間で判断する。

 

省略する人がいます。「ここは分かるから飛ばそう」と、基礎を軽視する。

 

好き嫌いする人がいます。「○○は好きだけど△△は嫌い」と、苦手科目から逃げる。

 

センスに頼る人がいます。「要領よくやれば大丈夫」と、地道な努力を避ける。

 

「自己流」は「事故流」

これは教育業界でよく言われる言葉ですが、本当にその通りです。20年以上この仕事をしてきて、何千人もの生徒を見てきました。成績が伸びる生徒と伸びない生徝の違いは、能力ではありません。指示通りにやるか、やらないか。ただそれだけです。

 

私たちプロの講師は、何年も、何十年も、試行錯誤を重ねてきました。その結果たどり着いた「レシピ」を、生徒に提供しています。

 

なのに、始めて数日、数週間の初心者が「自分はこっちのやり方の方がいい」と判断する。これがどれほど危険なことか、講師は知っています。

 

塾に通っているのに成果が出ない人へ

塾に通っているのに成績が上がらないと感じている人は、一度立ち止まって考える必要があります。

 

講師の指示を、寸分違わず行していますか?

 

「だいたいやっている」という程度では駄目です。料理で言えば、「だいたい砂糖を入れた」「火加減は適当に」というのと同じ。それで美味しい料理ができないのと同様、勉強も成果は出ません。

 

自己流が許されるのは、相当に偏差値の高い人のみ

自己流が全て悪いわけではありません。ただし、それが許されるのは基礎を完璧にマスターした後の話です。料理のプロが創作料理を作れるのは、基本の技術を身につけているから。受験でも同じです。

 

偏差値70を超えるような生徒が、自分なりのアレンジを加える。それは構いません。でも、基礎もできていない段階で自己流に走るのは、ただの自滅行為です。

 

「そのままでいいんだ。レシピ通り作れ」

この最後の言葉が、私は一番好きです。

 

多くの人は「もっと効率的な方法があるはず」「自分には特別なやり方が必要」と考えます。違います。基本に忠実に、愚直に、レシピ通りやる。それが最短距離です。

 

考学館では、生徒一人ひとりに合わせた学習プランを提供していますが、それは「好き勝手やっていい」という意味ではありません。あなたの現在地と目標に合わせた「最適なレシピ」を用意しているということです。そして、そのレシピ通りに実行してくれた生徒は、例外なく成績を伸ばしています。

 

最後に

本気で成績を上げたいなら、「指示されたことを、完璧に実行する」

 

逆らわない。省略しない。好き嫌いしない。センスに頼らない。

 

そのままでいい。レシピ通りやればいい。

 

シンプルですが、これが成功への唯一の道です。

たった5分の授業が、海を越えて生きる瞬間

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学先マレーシアから届いた一枚の写真
先日、教え子から、誕生日のメッセージと共に一枚の写真が送られてきました。留学先のマレーシアで撮影された「ZON BEBAS ASAP ROKOK / SMOKE FREE ZONE」という禁煙看板の写真です。

 

なぜ彼女がこの看板の写真を送ってくれたのか。それは、彼女が高校生だった頃の授業での、たった5分ほどのトピックを覚えていてくれたからでした。

 

 

 

“Free”の本当の意味を知っていますか?
授業中、私は「Free」という単語の使い方について話しました。時間にして5分程度。ちょっとした雑談のようなものです。「Freeの元の意味は『ゼロ』です。だから”Smoke Free”は『タバコ吸い放題』ではなく『タバコゼロ』、つまり『禁煙』という意味なんですよ」

 

彼女はこの内容をしっかりと覚えていて、数年後、遠く離れたマレーシアでその看板を見つけ、「先生が教えてくれたあれだ!」と思い出して、写真を撮って送ってくれたのです。

 

板書をノートに写すだけでは、成績は上がらない
このエピソードが示しているのは、授業で本当に大切なのは何かということです。

 

黒板に書かれた内容をノートに写す。それだけでは不十分です。

 

◉本当に力になるのは、講師が話した内容

 

◉メインのトピックから派生した付随的な知識

 

何気ない会話の中に潜む学び

 

こうした「ノートには書かれない部分」をしっかり吸収することが、成績向上や志望大学合格につながります。

 

彼女を変えた「もう一つの変化」
実は、この教え子は最初、恥ずかしくて質問ができず、疑問を溜め込んでしまうタイプの生徒でした。しかし、あるとき彼女は変わりました。自分で問題意識を持ち、能動的に講師に質問するようになったのです。

 

その結果、彼女は通っている高校でトップクラスの成績を取れるようになりました。そして今、関西学院大学に進学し、マレーシアで充実した留学生活を送っています。

 

「他人を変える」ことはできない。でも「変わろうとする人」は、全力でサポートする

他人を変えることは不可能です。しかし、自分の意思で変わろうとする生徒には、いくらでもサポートができるのです。

 

考学館では、ただ授業を提供するだけではありません:

 

◉一人ひとりの疑問に丁寧に向き合う

 

◉授業の枠を超えた学びの場を提供する

 

◉能動的に学ぶ姿勢を育てる

 

そして何より、生徒が自分で「変わろう」と決めたとき、全力でその成長を支えます。

「わんこそば理論」と子どものキャパシティ

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「わんこそば理論」と子どものキャパシティ
最近、教育や子育ての分野で時折目にするようになったこの言葉は、ちょっとユニークな比喩表現です。

 

岩手県などで名物の「わんこそば」。一口分のそばを小さな椀に入れ、食べ終えるとすぐに次のそばが注がれます。食べる側が「もういいです」とフタをしない限り、給仕さんは「はい、どんどん」と休む間もなくお椀を満たしてくれる――そんな形式です。この「わんこそば」を人間関係や教育の場面に当てはめたものが、「わんこそば理論」です。

 

一言で言えば、「少しずつ、でも休む間もなく期待や要求を与え続けると、相手は断れずにキャパオーバーしてしまう」という考え方です。親や先生が「あなたならできるでしょ」「次もがんばってね」と、善意のつもりで次々と期待を重ねていく。それ自体は励ましのように見えますが、受け手の子どもにとっては「断りづらい」「休めない」「終わりが見えない」――そんなプレッシャーになることがあります。最初の一杯は「やってみよう」と思えても、気づけば丼が何十杯にもなっていた。それが「わんこそば理論」と呼ばれるゆえんです。

 

 

善意がプレッシャーになるとき

多くの保護者の方が、お子さんを心から信じ、応援しようとしています。しかし、「できるはず」「もっと頑張れる」という善意の期待が、知らず知らずのうちに“義務”や“圧力”に変わってしまうことがあります。

 

そう感じてしまう子どもたちは、逃げ場を失い、やがて学習意欲や自己肯定感を削られていきます。

 

🌱 本当に必要なのは、“量”ではなく“間合い”

子どもが安心して力を発揮するために大切なのは、「どれくらいのペースで」「どんなサポートが」「どの段階で」必要かを見極めることです。

 

一度にたくさんの「そば(課題や期待)」を出すのではなく「今、何杯目かな?」「ちょっと休憩が必要かな?」と、本人の様子を観察しながら進めていく――それが教育の本質です。

 

🏫 考学館のスタンス

当塾では、この「わんこそば理論」を反面教師として大切にしています。

 

お子様一人ひとりの学習ペースや心理状態を逐一把握し、今どの段階にいるのか、どんな支援が適切なのかを具体的にアドバイスしています。そのため、生徒がキャパオーバーを起こして潰れてしまうことはありません。

 

「もっと頑張れ」ではなく、「今の頑張りで十分だよ」「ここで一息つこう」と言える塾でありたい――

 

それが私たち考学館の教育方針です。

 

✨まとめ

「わんこそば理論」は、頑張りを強いる話ではなく、“支える側がどこまで相手の限界を見極められるか”という問いかけです。

 

応援と期待のバランスを大切に、子どもたちが自分のペースで成長できる環境を、これからも整えていきます。